分野別対策2026年度試験対応
宅建の税・その他対策|8問を5点へ変える勉強順【2026年版】
宅建の「税・その他」は、税法だけを指す名前ではありません。税2問、価格の評定1問、住宅金融支援機構・広告・統計・土地・建物の5問をまとめた8問です。範囲が散らばって見えるからこそ、最初に問番号と学ぶ時期を分ければ対策できます。この記事では、直近4年度の公式問題と2026年度の法令基準を基に、5〜6点を狙う順番を具体化します。
- 公開日
- 2026年8月2日
- 更新日
- 2026年8月2日
- 読了目安
- 約20分

宅建の税・その他は、まず不動産取得税と固定資産税を比較して固め、次に登録免許税・印紙税・所得税を過去問で補います。価格評定は不動産鑑定評価と地価公示法を対にし、問46〜50は住宅金融支援機構・広告・統計・土地・建物を1問ずつ処理します。統計だけは古い数値を覚えず、2026年度向け資料が揃う直前期に更新してください。8問すべてを深く学ぶのではなく、頻出の判断軸を揃えて5〜6点を学習上の目標にします。
迷いやすい判断を、具体的な行動に変えます
- 税・その他8問を、税2問・価格評定1問・免除科目5問へ分解する方法
- 直近4年度の公式問題から決める、5税目の学習優先順位
- 不動産取得税と固定資産税、登録免許税と印紙税を混同しない比較軸
- 統計を古い数値の暗記にせず、試験年度の一次資料で更新する手順
01結論:税・その他は8問を3つに分け、5〜6点を積み上げる
税・その他は、一般受験者の50問中8問です。直近の公式問題では、問23・24が税、問25が宅地・建物の価格の評定、問46〜50が住宅金融支援機構、広告、統計、土地、建物という並びでした。8問をひと続きの分野として読むと範囲が広く見えますが、「税2問」「価格評定1問」「免除科目5問」の3ブロックへ分けると、学ぶ目的が明確になります。
目標は8問すべての正解ではなく、5〜6点を安定して積むことです。税は年度ごとに出る税目が入れ替わるため、5税目の細かな特例を同じ深さで覚える必要はありません。不動産取得税と固定資産税を先に固め、登録免許税・印紙税・所得税は、取引のどの時点で生じる税かを押さえてから過去問へ進みます。
価格評定は、不動産鑑定評価の三方式と地価公示の制度趣旨を区別します。免除科目は、法令・制度の3問と、統計・土地・建物の知識問題を分けます。法令は早めに反復し、統計は直前に試験年度の資料へ更新する。この時期の分離が、税・その他対策の中心です。
02税・その他8問の地図|問23〜25と問46〜50は役割が違う
不動産適正取引推進機構が公開する令和4年度から令和7年度までの公式問題を確認すると、税・その他の配置は4年間同じです。問23・24が税、問25が不動産鑑定評価または地価公示法、問46〜50がいわゆる5問免除科目でした。この配置は将来の出題を保証する規則ではありませんが、現在の学習範囲を整理する出発点にはなります。
登録講習修了者は問46〜50が免除されるため、税・その他で解くのは問23〜25の3問です。一般受験者は8問を解きます。免除の有無で学習範囲が変わるので、登録講習修了者は申込みで免除が適用されることを確認してから、問46〜50へ使う時間を判断してください。
一般受験者は、問46〜50を「余った時間で覚える雑学」にしないことが重要です。住宅金融支援機構と広告には制度上の判断軸があり、統計には更新手順があり、土地・建物には繰り返し出る基本原則があります。5問を別々の小科目として扱うと、対策した分が得点へつながります。
| 問番号 | 主な領域 | 学ぶ時期 | 狙う判断 |
|---|---|---|---|
| 問23・24 | 税に関する法令 | 基礎学習の後半から | 課税主体・納税義務者・課税標準・時点・特例を区別する |
| 問25 | 不動産鑑定評価・地価公示法 | 税の基本と並行 | 三方式、正常価格、公示主体、基準日などを区別する |
| 問46 | 住宅金融支援機構 | 過去問演習の開始時 | 直接融資と証券化支援、対象となる貸付けを区別する |
| 問47 | 不動産広告 | 宅建業法の広告規制と並行 | 表示規約の数値・表示方法・おとり広告を判断する |
| 問48 | 受験年度の統計 | 試験の1〜2か月前 | 公表資料名、対象期間、増減の向きを最新資料で確認する |
| 問49・50 | 土地・建物 | 過去問演習の後半 | 災害リスク、地形、構造、材料の基本を消去法で判断する |
032026年度は4月1日施行法令が基準|古い税率表を混ぜない
不動産適正取引推進機構は、出題の根拠となる法令を試験実施年度の4月1日現在施行されているものと案内しています。2026年度試験では、2026年4月1日現在施行の法令が基準です。税制には適用期限の延長や要件変更が多いため、古い過去問の結論をそのまま覚えるのではなく、2026年度対応の解説で現行法の扱いを確認する必要があります。
たとえば国土交通省の2026年度税制改正資料では、住宅ローン減税をはじめとする住宅関連税制の延長・拡充が示されています。国税庁も、不動産売買契約書等の印紙税軽減や住宅用家屋の登録免許税軽減について、それぞれ適用期限と要件を案内しています。試験対策では、期限の日付だけをカードにせず、「どの税の、どの取引・登記・文書に適用される措置か」までセットで覚えます。
一方、税額を実務で計算する目的の記事ではありません。個別取引の税負担は、用途、床面積、取得日、居住開始日、所有期間、自治体の条例などで変わります。ここでは試験問題を判断するための構造を扱い、実際の申告や納税については税務署、都道府県税事務所、市町村または税理士へ確認してください。
- 過去問の出題年ではなく、受験年度の4月1日施行法令で結論を確認する
- 期限付き特例は、税目・対象・要件・期限の4点を一組にする
- 実務の税額計算と、試験の正誤判断を混同しない
045税目の優先順位は、直近4年度の出題と混同しやすさで決める
令和4年度から令和7年度までの問23・24を公式問題で数えると、不動産取得税、固定資産税、印紙税が各2回、所得税と登録免許税が各1回でした。4年分だけで次の出題税目を予測することはできませんが、少なくとも5税目を均等に読むより、繰り返し出た税目と混同しやすい税目から固める根拠にはなります。
最初は不動産取得税と固定資産税です。どちらも地方税で不動産の価額が計算に関わりますが、取得時の一度の課税と、毎年の所有に対する課税という違いがあります。比較すると1回で2税目を整理できます。次に登録免許税と印紙税を、登記か文書作成かで分けます。最後に所得税を、売却による譲渡所得と住宅ローン控除へ分けて確認します。
表の出題税目は、当サイトが収録する公式問題の題名を分類したものです。出題頻度を実施機関が将来予告したものではありません。2026年度にどの税目が出るかは不明なので、優先順位をつけた後も、5税目の基本用語には一度ずつ触れてください。
| 年度 | 問23 | 問24 | 学習上の確認点 |
|---|---|---|---|
| 令和7年度(2025) | 登録免許税 | 固定資産税 | 登記時の国税と、毎年の地方税を区別する |
| 令和6年度(2024) | 所得税(住宅ローン控除) | 不動産取得税 | 居住要件等の特例と取得時課税を分ける |
| 令和5年度(2023) | 印紙税 | 不動産取得税 | 課税文書と不動産取得という課税原因を分ける |
| 令和4年度(2022) | 印紙税 | 固定資産税 | 文書作成時と賦課期日の判断を分ける |
05不動産取得税は「誰が・何を・どの原因で取得したか」から解く
不動産取得税は、土地や家屋の取得に対して都道府県が課す地方税です。問題文を見たら、税率や控除額より先に、所有権を取得した者は誰か、対象が土地か家屋か、取得原因が売買・贈与・交換・建築・相続のどれかを確認します。課税原因の判定を飛ばして計算へ進むと、非課税となる取得や特例の前提を見落とします。
宅建では、納税義務者、課税標準、標準税率、住宅や宅地に関する特例、相続等の形式的な所有権移転の扱いが組み合わされます。覚え方は「取得した人」「都道府県」「取得時の一回」「原則は固定資産課税台帳の価格を基礎」という骨格を先に置き、特例を後から足す順番です。売買代金をそのまま課税標準とする、という誤りを見抜ける状態を最初の目標にします。
期限付きの軽減措置や住宅の床面積要件は改正の影響を受けます。古い年度の問題を解く場合は、その年度の正解番号ではなく、2026年度対応教材の解説で現在の結論を確認してください。問題文に日付が指定されている場合は、指定日の法令を前提に判断します。
- 課税主体は都道府県、納税義務者は不動産を取得した者
- 売買価格ではなく、原則として固定資産課税台帳の価格を基礎に考える
- 相続などの取得原因と、住宅・土地の特例要件を分けて確認する
06固定資産税は「1月1日・市町村・所有者」の3点を固定する
固定資産税は、土地・家屋・償却資産の所有に対して課される市町村税です。宅建で最初に固定するのは、賦課期日である1月1日、課税主体である市町村、固定資産課税台帳に所有者として登録されている者という3点です。年度途中に売買された場合の当事者間の精算と、税法上の納税義務者は別の話として扱います。
問題では、課税標準、標準税率、免税点、納期、住宅用地や新築住宅の措置などが出ます。全部の数字を一度に覚えるより、「誰に毎年課す税か」を決めてから、標準税率や課税標準の特例を追加します。不動産取得税との違いを説明できれば、固定資産税の選択肢の多くは課税時点と納税義務者から切れます。
市町村が課税するという原則にも、東京都特別区など制度上の扱いがあります。また特例の適用期限は税制改正で変わります。学習カードには原則と例外を同じ面へ詰め込まず、表面に原則、裏面に例外と受験年度の確認日を記録すると更新しやすくなります。
07不動産取得税と固定資産税は、同じ列で横に比べる
2つの地方税は、文章で別々に覚えると混ざります。比較する列を「課税主体・課税のきっかけ・納税義務者・基準となる価額・時間軸」に固定すると、問題文を読む順番も揃います。税率や特例の数字は、この骨格を言えるようになってから追加してください。
実際の問題では、「不動産取得税の納税義務者は1月1日の所有者である」「固定資産税は取得時に一度だけ課される」のように、片方の特徴をもう片方へ移した肢が作られます。表を声に出して対比すると、数字を完全に覚えていなくても、税の性質から誤りを判定できます。
比較表の最後に、間違えた肢を正しい文へ直して追記します。新しいノートを何枚も作るより、この1表へ誤答の条件を集約した方が、直前期に見直す範囲を狭くできます。
| 比較軸 | 不動産取得税 | 固定資産税 |
|---|---|---|
| 課税主体 | 都道府県 | 原則として市町村 |
| 課税のきっかけ | 土地・家屋の取得 | 固定資産の所有 |
| 時間軸 | 取得時の一回 | 毎年度 |
| 納税義務者の軸 | 不動産を取得した者 | 原則として1月1日の台帳上の所有者 |
| 価額の軸 | 原則として固定資産課税台帳の価格を基礎 | 固定資産課税台帳の登録価格を基礎 |
| 先に確認する例外 | 取得原因による非課税、住宅・土地の特例 | 住宅用地・新築住宅等の措置、免税点 |
08登録免許税は「どの登記を・何の原因で受けるか」で税率を選ぶ
登録免許税は、登記や登録を受けるときに課される国税です。不動産では、所有権保存、売買・相続・贈与等による所有権移転、抵当権設定など、登記の種類と原因によって課税標準や税率が変わります。「土地か建物か」だけでなく、「保存か移転か」「移転原因は売買か相続か」まで読んでから数字を当てはめます。
国税庁の案内では、課税標準となる不動産の価額は、固定資産課税台帳に登録価格がある場合は原則としてその価格です。売買代金や住宅ローンの残高を、所有権移転登記の課税標準へそのまま使うわけではありません。一方、抵当権設定では債権金額が判断に関わるため、登記の目的を最初に特定する必要があります。
住宅用家屋には一定の軽減税率があり、家屋の種類、自己居住、床面積、取得後の期間、証明書などの要件が組み合わされます。2026年度は改正後の期限を含む当年度対応資料で確認し、古い軽減期限だけを覚えないでください。学習では、本則と特例を2列に分け、適用要件を満たさない場合に本則へ戻る流れを練習します。
- 国税であり、登記や登録を受ける場面に着目する
- 所有権保存・所有権移転・抵当権設定を先に区別する
- 移転登記は売買・相続・贈与など登記原因まで確認する
- 住宅用家屋の軽減は、税率だけでなく適用要件と期限を一組にする
09印紙税は「取引」ではなく「作成した文書」を判定する
印紙税で最も大切なのは、課税対象を取引そのものではなく、作成した課税文書として捉えることです。不動産を売買した事実だけで答えず、どのような内容を記載した文書を作成したか、契約金額の記載があるか、原本・写し・電磁的記録のどれかを確認します。建物賃貸借契約書と土地賃貸借契約書の扱いを同じだと考える肢にも注意が必要です。
国税庁は、不動産の譲渡に関する契約書のうち記載金額が10万円を超えるものなどについて、2027年3月31日までに作成される一定の契約書へ軽減措置があると案内しています。ここで覚えるべきなのは税額表の全段ではなく、軽減の対象となる文書、記載金額による区分、適用期限です。問題で契約書の名称だけを見て、内容を確認せずに軽減対象と決めないようにします。
過去問では、覚書や変更契約書、契約書の写し、記載金額の判定などが問われます。まず課税文書に当たるか、次にどの号の文書か、その後で記載金額と税額を判断する3段階に固定してください。印紙を貼るかどうかから考えると、文書の分類を飛ばして誤りやすくなります。
| 比較軸 | 登録免許税 | 印紙税 |
|---|---|---|
| 課税の場面 | 登記・登録を受ける | 課税文書を作成する |
| 最初に読むもの | 登記の目的と原因 | 文書に記載された内容 |
| 不動産価額との関係 | 登記により固定資産課税台帳の価格等が基礎 | 契約書では記載された契約金額で区分 |
| 代表的なひっかけ | 売買代金を常に課税標準とする | 取引があれば文書の形態にかかわらず課税される |
| 特例の覚え方 | 住宅用家屋等の登記要件と期限 | 対象文書・記載金額・作成日の期限 |
10所得税は、売却の譲渡所得と住宅ローン控除を別論点にする
宅建の所得税は、大きく土地・建物を売ったときの譲渡所得と、住宅を取得して入居したときの住宅ローン控除に分けます。売却と取得を同じ表で覚えると、所有期間、取得費、居住要件、床面積、借入期間などが混ざります。問題を読んだ最初の行で、売却側の課税か、取得・居住側の控除かを分類してください。
国税庁は、土地や建物の譲渡所得を給与所得などと区分する分離課税として説明し、課税譲渡所得を「収入金額−取得費・譲渡費用−特別控除額」で整理しています。長期・短期の区分は、単純に契約日から5年を数えるのではなく、譲渡した年の1月1日時点の所有期間で判定する点が頻出です。居住用財産の特例は、名称だけで併用できると判断せず、それぞれの要件と併用制限を確認します。
住宅ローン控除は税制改正の影響が大きい論点です。国土交通省は2026年度税制改正で適用期限の延長や既存住宅に関する措置の拡充を公表しています。古い教材の借入限度額や床面積要件をそのまま使わず、2026年度試験向けに更新された表を1枚だけ正本にし、問題で指定された入居年と住宅区分を先に拾ってください。
- 土地・建物の売却による譲渡所得は、他の所得と区分して計算する
- 長期・短期は、譲渡した年の1月1日時点の所有期間を基準に判断する
- 住宅ローン控除は入居年、住宅区分、床面積などの要件を当年度資料で更新する
11問25は、不動産鑑定評価の三方式と地価公示法を対にする
直近4年度の問25は、令和5〜7年度が不動産鑑定評価、令和4年度が地価公示法でした。学習はどちらか一方に絞らず、不動産の価格を評価する考え方と、公的に価格を示す制度を対にします。税の細かな数字より範囲が閉じているため、基本用語を比較すれば1点を狙いやすい領域です。
不動産鑑定評価では、原価法、取引事例比較法、収益還元法の三方式を、再調達原価、取引事例、将来収益という出発点で区別します。名前だけを暗記せず、どの資料から価格を求めるかを一文で説明します。国土交通省は、不動産鑑定評価基準を不動産鑑定士が評価を行う際の統一的基準として公開しています。過去問の言い換えは、この公式用語へ戻して確認します。
地価公示は、土地鑑定委員会が標準地の正常な価格を毎年公示する制度です。基準日、標準地、正常な価格、鑑定評価を行う者、公示価格の役割を1枚へまとめます。2026年地価公示の個別数値を問25対策としてすべて覚える必要はありません。制度問題と、問48で扱う年次統計の数値問題を分離してください。
| 領域 | 中心語 | 最初に覚えること | 混同しやすい点 |
|---|---|---|---|
| 原価法 | 再調達原価・減価修正 | 同じ不動産を再調達する原価から考える | 実際の過去の取得価格をそのまま使うわけではない |
| 取引事例比較法 | 取引事例・事情補正・時点修正 | 比較可能な事例から価格を求める | 事例価格を補正せず採用するわけではない |
| 収益還元法 | 純収益・還元利回り | 将来生む収益から価格を求める | 賃貸用不動産だけに限定されると即断しない |
| 地価公示法 | 標準地・正常な価格・土地鑑定委員会 | 毎年1月1日時点の標準地価格を公示する制度 | 固定資産税評価額や相続税路線価と混同しない |
12問46〜50は、制度3問と土地・建物2問に分けて取る
一般受験者が解く問46〜50は、直近4年度では問46が住宅金融支援機構、問47が不動産広告、問48が統計、問49が土地、問50が建物でした。まず問46〜48の3問を、資料の所在が明確な制度・統計問題として優先します。問49・50は、過去問で繰り返す基本知識を押さえ、知らない専門用語が並ぶ肢を深追いしません。
住宅金融支援機構は、民間金融機関の住宅ローン債権を買い取る証券化支援事業、保証型、住宅融資保険、災害復興住宅融資など、業務の主体と対象を整理します。住宅金融支援機構自身が公開する制度概要へ戻り、機構が誰へ直接貸すのか、民間金融機関から何を買い取るのかを区別してください。商品名だけの暗記では、主体を入れ替えた肢に対応できません。
広告は、徒歩所要時間、物件の表示、価格・面積、取引条件、おとり広告などを扱います。宅建業法の誇大広告等の禁止と、不動産の表示に関する公正競争規約を同じものとして扱わず、どのルールに基づく問題かを確認します。土地・建物は、地形と災害リスク、木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造、材料の性質など、公式過去問で問われた基本を正しい文へ直して蓄積します。
| 問 | 領域 | 優先する知識 | 復習方法 |
|---|---|---|---|
| 46 | 住宅金融支援機構 | 証券化支援、直接融資、住宅融資保険の主体と対象 | 制度図で資金・債権の動きを矢印にする |
| 47 | 不動産広告 | 徒歩表示、価格・面積表示、おとり広告、予告広告 | 誤った表示を正しい表示へ書き換える |
| 48 | 統計 | 指定された公表資料、対象年、増減の向き | 直前期に当年度表へ更新して○×化する |
| 49 | 土地 | 低地・台地・崖・埋立地と災害リスク | 地形と注意点を1対1で結ぶ |
| 50 | 建物 | 構造・材料・耐震・劣化の基本 | 過去問の正しい肢を短文カードにする |
13統計問題は直前期に更新し、資料名・期間・増減だけを持つ
統計は、早く覚えるほど有利な分野ではありません。毎年公表値が更新されるため、前年向け教材の数字を長期間反復すると、古い数値が強く残ってしまいます。基礎学習中は、地価公示、土地白書、建築着工統計など資料の名前と公表主体だけを知り、2026年度試験向けの対象資料が揃う直前期に数値を上書きします。
2026年には、国土交通省が3月18日に令和8年地価公示を公表し、4月30日に建築着工統計調査報告の令和7年度計を公表しています。公表日の新しさだけで試験対象を断定せず、当年度対応教材や試験案内で、どの資料・対象期間を確認すべきかを特定してください。統計資料は公表後に訂正されることもあるため、一次資料の最新版を正本にします。
覚える表は大きくしません。行を資料名、列を対象期間・指標・前年からの増減・注意する区分にし、試験で問われる水準だけを埋めます。「全国平均が上昇」のような一文だけで終えず、住宅地・商業地・三大都市圏・地方圏など、比較対象を落とさないことが重要です。細かな絶対値より、何と何を比較した増減かを説明できる状態を優先します。
- 1.試験の1〜2か月前に、当年度対応教材が指定する統計資料を確認する
- 2.国土交通省、e-Statなど公表主体のページで最新版と訂正情報を見る
- 3.資料名・対象期間・指標・増減の向きを1枚の表へ転記する
- 4.表を隠し、増加・減少と比較対象を口頭で再現する
- 5.試験1週間前に、古い統計カードを混ぜず最新表だけを見直す
14過去問は年度別より先に、論点別で「判定の順番」を固定する
税・その他の初回演習は、年度別50問ではなく論点別に行います。不動産取得税を5〜10肢、固定資産税を5〜10肢のように続けて解くと、同じ課税主体・基準日・特例がどう言い換えられるかが見えます。正解番号ではなく、各肢を正しい文に直せるかを基準にします。
税の問題は、「税目を特定する→課税主体→納税義務者→課税原因・基準日→課税標準→本則→特例」の順で条件を拾います。価格評定は「制度名→主体→評価方法または基準日→用語の定義」、問46〜50は「資料・制度→主体→対象→数字または例外」の順です。毎回同じ順で読むと、長い肢でも確認漏れを減らせます。
誤答は、知識不足、税目の混同、期限・数字の更新漏れ、問題文の条件落としの4種類へ分類します。知識不足は論点解説へ戻り、混同は比較表へ追加し、更新漏れは2026年度表へ差し替え、条件落としは問題文の主体・日付・用途へ線を引いて解き直します。同じ問題を直後に解くだけでは、原因が直ったか確認できないため、翌日と1週間後にも再テストします。
| 誤答原因 | 見分け方 | 戻る場所 | 再テスト |
|---|---|---|---|
| 知識不足 | 制度名や用語を説明できない | 論点解説と一次情報の該当箇所 | 翌日に同論点を3〜5肢 |
| 税目の混同 | 別の税の課税主体・時点を当てはめた | 取得税対固定資産税、登録免許税対印紙税の比較表 | 1週間後に両税目を混ぜる |
| 更新漏れ | 期限付き特例や統計が古い | 2026年度対応の正本1枚 | 古いカードを外して翌日に確認 |
| 条件落とし | 主体・日付・用途を読み飛ばした | 問題文へ条件語を付記 | 別問題で読む順番を再現 |
154週間で仕上げるなら、税2週・その他1週・通し演習1週に分ける
税・その他を4週間で一巡する計画例を示します。これは公的に定められた学習時間ではなく、すでに宅建業法などの基礎学習を進めている独学者向けの学習上の目安です。1日20〜40分を使い、読む日と解く日を分けず、要点を確認した直後に3〜10肢を判断します。
第1週は不動産取得税と固定資産税を比較し、第2週は登録免許税・印紙税・所得税を取引の時系列で整理します。第3週は価格評定と問46〜50へ進みます。統計の数値は、2026年度試験向け資料が確定している場合だけ入れ、確定していなければ資料名と更新予定を残します。第4週は令和4〜7年度の問23〜25・46〜50を年度別に解き、論点を切り替えても判断できるかを確認します。
予定が遅れたときは、5税目の特例を削る前に、基本の比較を残します。不動産取得税と固定資産税、登録免許税と印紙税の骨格、鑑定評価の三方式、問46〜48を優先し、細かな税額表と土地・建物の難しい材料知識を後ろへ送ります。狭い範囲を根拠まで説明できる方が、広く一度読んだ状態より得点へつながります。
| 週 | 扱う範囲 | 到達目標 | 週末の確認 |
|---|---|---|---|
| 第1週 | 不動産取得税・固定資産税 | 課税主体・時点・納税義務者を比較表なしで説明 | 両税目を混ぜた○×20肢 |
| 第2週 | 登録免許税・印紙税・所得税 | 登記・文書・売却または居住の場面を分類 | 5税目の税名を隠して事例から判定 |
| 第3週 | 不動産鑑定評価・地価公示・問46〜50 | 三方式と5つの小科目の基本を一巡 | 価格評定と免除科目を各5〜10肢 |
| 第4週 | 令和4〜7年度の該当8問 | 論点切替と時間配分を確認 | 誤答を4原因へ分類し翌週の復習日を決定 |
16今日やること:税・その他10問を解き、2枚の比較表へ戻る
最初に税・その他の○×問題を10問解いてください。正答率を評価するためではなく、どの税目と小科目で迷うかを見つけるためです。正解でも根拠を説明できない肢には印を付け、誤答と同じ復習対象にします。
次に、不動産取得税と固定資産税、登録免許税と印紙税の2枚の比較表を見ます。間違えた肢が、課税主体、課税の時点、納税義務者、課税標準、特例のどこを入れ替えていたかを1行だけ追記してください。その後、該当する論点ページで要点を確認し、翌日に別の○×問題で再テストします。
統計の古いカードがあれば、他の暗記表から分けてください。2026年度用の一次資料で確認した表だけを残し、試験1〜2か月前に更新します。税の比較、価格評定、問46〜50、最新統計という4つの箱に分けて回せば、散らばって見える8問を毎週の学習へ落とし込めます。
よくある質問
宅建の税・その他は何問出題されますか?
一般受験者は50問中8問です。直近4年度の公式問題では、問23・24が税、問25が不動産鑑定評価または地価公示法、問46〜50が住宅金融支援機構・広告・統計・土地・建物でした。登録講習修了者は問46〜50の5問が免除されるため、税・その他では問23〜25の3問を解きます。将来も同じ配置とは限らないため、最新の試験案内を確認してください。
宅建の税・その他は何点を目標にすればよいですか?
一般受験者は5〜6点を学習上の目安にできます。税2問から1点、価格評定1問から1点、問46〜50から3〜4点を積む設計です。8点満点を狙って期限付き特例や土地・建物の細部を追うより、比較で取れる基本問題を先に安定させます。この点数は合格を保証する基準ではなく、他分野との時間配分を決めるための目標です。
宅建の税金は捨てても合格できますか?
税2問をすべて捨てる前提はおすすめできません。不動産取得税と固定資産税は比較で整理しやすく、登録免許税と印紙税も登記か文書かを分ければ基本肢を判断できます。5税目の細かな特例を全部覚える必要はありませんが、課税主体・納税義務者・課税時点・課税標準という骨格は一巡し、少なくとも1点を取りにいく方が全体の得点計画を組みやすくなります。
宅建の税・その他はいつから勉強すればよいですか?
税と価格評定は、宅建業法と権利関係の基礎を一巡した後、試験の1〜3か月前までに着手します。不動産取得税・固定資産税など法令の骨格は早めに覚え、統計の数値だけは試験の1〜2か月前に2026年度向け資料で更新します。すべてを直前まで先送りすると、税の比較と過去問演習が不足するため、法令部分と統計部分で開始時期を分けてください。
宅建の統計は、何年度の数字を覚えればよいですか?
公表年だけで一律に決めず、2026年度試験向け教材が指定する資料名と対象期間を確認してください。地価公示、土地白書、建築着工統計などは公表時期と対象期間が異なり、公表後に訂正される場合もあります。国土交通省やe-Statの一次資料で最新版を確認し、前年用の統計カードを混ぜず、資料名・対象期間・比較対象・増減の向きを1枚へまとめます。
2026年度の宅建で、古い過去問は使えますか?
出題の型を学ぶためには使えますが、税率、適用期限、床面積要件、控除の対象などは現行法と異なる場合があります。2026年度試験は2026年4月1日現在施行の法令が基準なので、古い問題の正解番号を暗記せず、2026年度対応の解説で各肢の現在の結論を確認してください。統計問題の数値は再利用せず、当年度の一次資料へ更新します。
この記事の参照元
法令、制度、試験日程は変更される場合があります。受験・手続の前には、リンク先の最新案内も確認してください。