管理人の自己紹介
名前 | 田口泰久 |
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生年月日 | 1980年8月18日 |
出身地 | 愛知県 |
居住地 | 東京都 |
趣味 | 美術館めぐり・読書 |
取得資格 | 宅地建物取引士 日商簿記1級 日商珠算1級 FP1級 AFP 登録1級建設業経理士 漢字検定2級 夜景鑑賞士2級 …などなど |
皆様、はじめまして。宅建ナビの管理人の田口泰久(たぐちやすひさ)と申します。
出身は徳川家康と同じ愛知県岡崎市で、現在は東京都内に住んでいます。普段は資格系サイトの運営や問題作成等の仕事をしています。
趣味は美術館めぐりです。ニューヨークのメトロポリタン美術館・ニューヨーク近代美術館に行って以来、暇を見つけては都内の美術館に足を運ぶようになりました。スーラやシニャックなどの新印象派の作品が特に好きです。
宅建試験を独学で受験した動機
宅建試験の情報提供サイトは星の数ほどありますが、自社の有料講座に誘導することを目的としたサイトばかりで、受験生と同じ目線に立って「本当に良い教材・サービスだけを紹介するサイト」がほとんどないのが実情です。
なぜこのような状況になっているかといいますと…ズバリ「市販の教材を紹介するよりも自社の有料講座に誘導するほうが利益率が高いから」です。悲しいですがこれが現実です。
では、独学で宅建試験に合格するのは不可能なんでしょうか。私は以下の2つの理由から、高いお金を払って講座を受講しなくても市販教材だけでじゅうぶん合格できると考えました。
- 宅建の市販教材の内容がかなり充実していること
- 宅建は各自が1人で行う「覚える作業」が勉強の中心になること
宅建試験は他の資格と比べると知名度が高く、受験生の数も多いため、TACや大原などの業界大手だけでなく、大小さまざまな会社が試験対策用の教材を出版しています。各社が知恵を絞って完成度の高い教材を作り続けているため、市販教材の内容はかなり充実しています。
また、本試験の出題形式も「正しいものはどれか」「誤っているものはどれか」など消去法で解答できる過去問類似問題が多く、不動産系資格の入門に位置づけられていることもあって全体的な難度もそれほど高くありません。
さらに、宅建は四肢択一のマークシート式で、知識の有無がそのまま点数に反映される「暗記吐き出し型の試験」です。難関資格によくある記述式の問題は出ませんし、解答にあたってテクニックが必要な計算問題もほとんど出題されません。
このような出題形式の特徴から、宅建試験対策の勉強は各自が1人で行う「覚える作業」が中心になるため、わざわざ高いお金を払って講座を受講するメリットがほとんどありません。
今回、この仮説を自らの手で証明するために、市販教材(+公開模試)を使って独学で勉強し、2017年度の試験を受験しました。
管理人の受験データ
勉強期間 | 約3か月半 |
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勉強時間 | 約225時間 |
使用した教材 | TAC出版の市販教材5冊 (税込11,556円) |
受験した模試 | TACの全国公開模試 ジ・オープン・モギ |
本試験の結果 | 50問中42問正解 |
勉強期間は2017年6月28日から10月15日(試験日)までの約3か月半で、勉強時間は約225時間でした。約3か月半の勉強期間中は1日も休まずに勉強したので、1日あたりの平均勉強時間は約2時間という計算になります。
巷では、宅建試験に合格するために必要な勉強時間は200時間~300時間ぐらいと言われていますが、私の感覚的にもだいたいこれぐらいの数字になりました。勉強が得意な方は200時間、勉強が苦手な方は300時間がひとつの目安になると思います。
教材について
使用した教材はすべてTAC出版のものです。定価合計は税込で11,556円ですが、直販サイトにて10%~20%の割引価格で購入したので、総額を10,000円以内に抑えることができました。
- 2017年度版 みんなが欲しかった! 宅建士の教科書
- 2017年度版 みんなが欲しかった! 宅建士の問題集
- 2017年度版 みんなが欲しかった! 宅建士の12年過去問題集
- 2017年度版 宅建士 出るとこ予想 合格るチェックシート
- 2017本試験をあてる TAC直前予想 宅建士
基本テキストの「宅建士の教科書」はフルカラーでとても見やすかったです。三分冊(①宅建業法、②権利関係、③法令上の制限&税・その他)になっているので使い勝手も良かったです。
同じく基本テキストの「宅建士の問題集」は特筆すべき点はありませんが、教科書と同様に3分冊になっていて使い勝手が良かったです。
過去問題集の「宅建士の12年過去問題集」は、過去問類似問題がよく出題される宅建試験においては必須の教材です。最初はほとんど点数が取れずに凹みましたが、何度も解いていくうちに自然と力がついてきました。自信をもっておすすめできる1冊です。
「合格るチェックシート」は自作の単語帳とともに何度も繰り返し目を通しました。基本テキストとは別の著者さんが書かれている教材なので、基本テキストとは違った切り口で各論点が紹介されており、理解を深めることができました。
予想問題集の「本試験をあてる」は学習の総まとめに使いました。過去問題集と違って合格するために絶対に必要な教材ではありませんが、本試験の予行練習にぴったりの1冊です。勉強時間に余裕がある方におすすめの1冊です。

市販教材の種類がありすぎてどれを選んでいいのか分からない方は、私と同じ組み合わせ(上記の5冊)をおすすめします!
模擬試験について
模擬試験は「大原・ユーキャン・住宅新報社・日建学院の4社が合同で行うジ・オープン・モギ」と「TACの全国公開模試」の2つを受験しました。
私の場合、先に受験したジ・オープン・モギで見つけた時間配分の課題を、TACの全国公開模試でクリアすることができたので、結果的には2つ受験してよかったと思います。また、両方の模擬試験でA判定が取れたことが大きな自信になりました。

これから受験される方はどちらか1つでじゅうぶんだと思います。個人的には、受験費用が安くて受験者数の多いTACの全国公開模試のほうをおすすめいたします!
本試験の結果と短期&一発合格のコツ
本試験の自己採点の結果は、50問中42問正解でした。予想合格ラインが34問前後でしたので(※実際の合格ラインは35問)、合格発表を待たずに合格を確信することができました。
今回、宅建試験に短期&一発合格できた一番の要因は「毎日コツコツ勉強した」に尽きると思います。手前味噌になりますが、勉強を始めた6月28日から試験日の10月15日までの110日間、1日も休まずに勉強した自分を褒めてあげたいです。
また、「12年分の過去問を何回も解く」「テキストの素読・チェックシート&単語帳を確認する」という地味な作業を最後までひたすら繰り返したことにより、どの分野からも万遍なく点数が取れる力が身についたと思います。
各自が1人で行う「覚える作業」が中心になる宅建の勉強は、最終的には自分との戦いになります。地味な作業を毎日コツコツ続けるのは大変ですが、1回で合格するんだ!という強い気持ちをもって勉強に取り組んでください。
資格の登録申請&取引士証の交付申請
宅建士の資格を仕事で使う予定はありませんが、宅建情報サイトの運営者として、最後までの手続きをひと通り経験しておこう!…ということで、TACの登録実務講習を受講し、東京都に資格登録をしたうえで取引士証を取得しました。
ちなみに、試験合格後から取引士証を受け取るまでにかかった費用は以下のとおりです。
- 登録実務講習の受講料:21,000円
- 証明写真代:800円
- 合格証書のコピー代:20円(2枚)
- 身分証明書の発行費用:464円(※送料込み)
- 登記されていないことの証明書:464円(※送料込み)
- 住民票:300円
- 登録手数料:37,000円
- 取引士証の交付手数料:4,500円
- 都庁までの交通費:824円(2往復)
合計は…ダララララララララ(注:ドラムロールの音)…ドンッ!65,372円!
なんとなくお金が減っただけのような気もしますが、登録実務講習のスクーリングでは実務的な話しをたくさん聴くことができましたし、顔写真付きの本人確認書類を手に入れることができたので、使ったお金以上の価値はあった!と自分に言い聞かせています。