宅建Q&A

試験合格後の講習に関するQ&A

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合格したらすぐに宅建士を名乗ることができますか?
すぐに宅建士(宅地建物取引士)を名乗ることはできません。

試験に合格したあと、受験地の都道府県知事の登録を受けたうえで、宅地建物取引士証の交付を受けた場合に限り宅建士(宅地建物取引士)を名乗ることができます。

  • 試験に合格した人:宅地建物取引士資格試験合格者
  • 試験に合格&登録を受けた人:宅地建物取引士資格者
  • 試験に合格&登録を受けた&宅建士証の交付を受けた人:宅地建物取引士
合格後のスケジュールはどんな流れになりますか?
合格後のスケジュールは、宅建士として仕事をするかどうかにより異なります。

現時点で宅建士として仕事をするつもりはないので「とりあえず合格だけでOK」という方は、特に何もする必要はありません。

一方、宅建士として仕事をする予定の方は、宅建試験に合格→受験地の都道府県知事の登録を受ける→宅地建物取引士証の交付を受けるという流れになります。

まず、受験地の都道府県知事の登録を受けるためには「2年以上の実務経験」が必要になります。この条件を満たす方は、申請をするだけで登録を受けることができます。

なお、TACや日建学院などの登録実務講習実施機関が実施する登録実務講習を受講・修了すれば、「2年以上の実務経験を有する者と同等以上の知識を有する者」と認められるため、実務経験がなくても都道府県知事の登録を受けることができます。

都道府県知事の登録を受けたあとは、各都道府県が行う法定講習を受講し、宅地建物取引士証の交付…という流れになります。

ただし、合格から1年以内に宅地建物取引士証の交付を申請する場合は、この法定講習が免除されます。

合格後のスケジュール
合格後のスケジュール

最終的に宅建士証が交付されるまでにいくらぐらいかかりますか?
実務経験の有無や申請時期(合格後1年以内かどうか)によって異なりますが、一番安いケース(登録実務講習・法定講習なし)で48,500円、一番高いケース(登録実務講習・法定講習あり)で80,000円前後になります。

なお、有効期限が5年の宅建士証を更新する場合は、法定講習の受講料12,000円と宅建士証の交付費用4,500円の合計16,500円がかかります。

  • 一番安いケース
    • 受験料:7,000円
    • 登録実務講習:なし
    • 登録手数料:37,000円
    • 法定講習:なし
    • 宅建士証の交付費用:4,500円
  • 一番高いケース
    • 受験料:7,000円
    • 登録実務講習の受講料:20,000円前後
    • 登録手数料:37,000円
    • 法定講習の受講料:12,000円
    • 宅建士証の交付費用:4,500円
登録講習・登録実務講習・法定講習の違いはなんですか?
登録講習は、宅地建物取引業に従事している方向けの講習です。仕事で資格が必要な人にはちょっとだけ(5問)ゲタを履かせてあげるね、という救済措置の側面もあります。国土交通大臣の登録を受けた登録講習実施機関が(試験に先立って)講習を行います。

登録実務講習は、試験に合格したものの、2年以上の実務経験がないために都道府県知事の登録を受けることができない方向けの講習です。国土交通大臣の登録を受けた登録実務講習実施機関が講習を行います。

法定講習は、都道府県知事の登録を受けたあとに宅地建物取引士証の交付を受けるさいや5年ごとの免許更新時に受ける講習です。各都道府県の知事が指定した法定講習実施団体が講習を行います。

試験の合格発表前に登録実務講習を申し込むことはできますか?
登録実務講習実施機関によっては、合格発表前から申し込みを受け付けているところもあります。ただし、合格発表前に登録実務講習を受講することはできません。
登録実務講習ではどんなことをやりますか?
まず、講習の前に通信講座を受講します(約1か月間)。その後、スクーリング(集合研修)を2日間かけて行い、研修の最後に修了試験を受けます。
登録実務講習のスクーリングはどこで受講することができますか?
全国各地の会場で受講することができます。

ただし、合格者が少ない都道府県ではスクーリング自体が行われなかったり、行われたとしても開講日時が限定される場合もあります。その場合は、近隣の大都市まで出向いて受講する形になります。

登録実務講習の受講料は実施機関によって異なりますか?
受講料は実施機関によって異なります。サポートは最低限だけど安いところ、手厚いサポートがあるけど高いところ、など様々です。

また、金額だけでなく修了証が交付されるタイミングも実施機関によって異なります。修了試験後にそのまま手渡しでもらえるところもあれば、後日郵送というところもあります。

登録実務講習の修了試験はどんな問題が出題されますか?
登録実務講習の最後に行われる修了試験では、◯×式・記述式の問題が出題されます。試験時間は1時間で、80%以上の正答で修了となります。

80%というとちょっと大変そうな気もしますが、テキストの持ち込みが許可されていますし、試験前の講義中にいろいろヒントがもらえるので心配する必要はありません。なお、修了率は公開されていませんが、巷では95%以上と言われています。

受講する登録実務講習を選ぶさいのポイントはありますか?
登録実務講習には集合研修が2日間あるので、いちばん大事なのは「研修会場の場所」になります。特に地方にお住まいの方は、まず会場を確認しましょう。

あとは、金額と内容のバランスでしょうか。いくつかチェックして自分に合いそうなものを選びまししょう。

登録実務講習の有効期間はありますか?
登録実務講習の最後に行われる修了試験をパスすると、登録講習実施機関から修了証が発行されます。この修了証の有効期間は10年です。
法定講習ではどんなことをやりますか?
1日かけて以下の内容の講義を受けます。約6時間の講義を受けるだけで、登録実務講習のような修了試験はありません。自動車免許の更新と同じようなイメージです。

  • 宅地建物取引士の使命と役割
  • 紛争事例と関係法令及び実務上の留意事項
  • 改正された法令の主要な改正点と実務上の留意事項
  • 改正された税制の主要な改正点と紛争事例および実務上の留意事項
法定講習はどこで受講することができますか?
全国各地の法定講習実施団体が実施する会場で受講することができます。
法定講習の受講料は実施団体によって異なりますか?
受講料および宅建士証の交付費用は全国一律です。法定講習の受講料12,000円と宅建士証の交付費用4,500円の合計16,500円を現金で納めます。
法定講習で不合格(未修了)になることはありますか?
法定講習は所定の講義を受けるだけです。登録実務講習の最後に行われる修了試験などはありませんので、不合格(未修了)になることはありません。

ただし、遅刻・途中退席・早退などにより所定の講義を受講できなかった場合は、後日、補講を受けるまでは新しい宅建士証は交付されません。

受講する法定講習を選ぶさいのポイントはありますか?
法定講習が行われる日時は法定講習実施団体によって異なります。ご自身の都合の良い日時に行われている法定講習をお選びください。

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